「FAA ATP取得のための申請手続きはどうするの?」
「ATP CTPのフライトスクールとは!」
「フライトスクールで訓練するための、パイロットライセンスVerificationって何?」
このような疑問を、お持ちの方もいるのではないでしょうか。
ATP CTPのフライトスクールは、指定されたフライトスクールである必要があります。
FAA ATPを取得するためには、アメリカの航空局にJCABのパイロットライセンスの承認を受ける手続きが必要です。
この承認手続きの事を、【パイロットライセンスVerification】と言うのです。
そのほかにも、渡米前の申請手続きがあります。
前回のBLOG【ATP CTPとは?FAA ATPの取得について実体験解説!】では下記の内容について解説しました。
- ATP CTPの概要
- FTSPやIACRAなどの申請手続き等に必要な用語の説明
- ATP CTPコース後のFAA ATP取得までのながれ (渡米前の申請手続きとアメリカでの訓練・試験の概要)
今回は下記の内容について、詳細に解説していきます。
- FAA ATP取得までの手順
- 申請許可の有効期間について
- フライトスクールの選定からVerification申請まで
ぜひ、最後までご覧ください。
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フライトスクールでFAA ATPを取得するまでの手順
9.11事件以降、米国籍以外の者がアメリカのフライトスクールで飛行訓練を受けるためには、渡米前に申請・許可手続きが必要です。
FAA ATPを取得する場合は指定したフライトスクールでATP CTPを受講修了していなければならず、ATP CTPを受講するには渡米前の準備が必要です。
まず最初に、ATP CTPの受講から学科試験・FAA ATP取得訓練と試験までの日程をたてることから始めます。
最初に指定フライトスクールでのATP CTP受講準備からFAA ATP取得までの、詳細の手順をみていきましょう。
FAA ATP取得までの手順は、以下の通りです。
- フライトスクールの選定
- パイロットライセンスVerification申請
- FTSP申請
- ATP CTPとFAA ATPフライトスクール申込
- 指紋採取
- 学科試験と実地試験の準備
- 渡米
- ATP CTPの受講
- FAA ATP学科試験受験
- FAA ATP訓練と試験
- 帰国
- FAA ATPライセンスの受領
- 航空英語能力証明の申請と受領
フライトスクールの選定から航空英語能力証明の申請・受領まで入れると、13項目に及びます。
1つずつ確実に、実施していきましょう。
フライトスクール申請許可関係 の有効期間について
FAA ATP 取得のためには渡米前に必要な申請・許可が必要で、有効期間が決まっているものがあり注意が必要です。
フライトスクールでの訓練日程と照らし合わせて、期限切れにならないようにしてください。
申請・許可の有効期間についてまとめたのが、以下になります。
申請等項目 | 有効期間 |
IACRA Verification Letter | 6カ月 |
TSA 指紋採取 | 12カ月申請完了から、180日以内に訓練を開始すること。 |
ATP CTP修了証 | 無期限 |
FAA ATP学科試験 | 2年間 |
ESTA | 2年間、またはパスポート失効までのいずれか早い時期。申請にあたり、滞在期間+6カ月のパスポートの有効期間が必要です。 |
TEMPORARY AIRMAN CERTIFICATE | 120日FAA ATP試験合格直後に受領する、時限的なライセンスの有効期間。 |
フライトスクールの選定
アメリカには、多くのフライトスクールがあります。
フライトスクールを決定するにあたって注意しなければならないのは、ATP CTPは指定されたフライトスクールで受講する必要があることです。
指定されたATP CTP受講可能なフライトスクールは、2023.6.19現在アメリカに30校ほどあります。
指定されたATP CTPのフライトスクールとFAA ATP取得訓練のフライトスクールの所在地や訓練日程の空き状況の関係もありますので、フライトスクールへの確認が必要です。
フライトスクール選定後のVerification申請
Verificationの申請にあたって最初にフライトスクールを選定して、訓練の予定をたてます。
Verificationの申請は、IACRAのTOP画面の右上のRegisterから入りユーザー登録から始めます。
JCABのライセンスVerificationのためには、スキャンした証明書を添付・送信する必要があります。
今回添付した証明書は、日本の技能証明書(ATPL)と限定事項(B737,A320)及び航空身体検査証明書です。
その後メールでVerification登録申請完了メールが届き、そこに登録したUser NameとFTN番号が記載されています。
数日後Verificationが完了した旨のメールが届き、IACRAサイトにログインして確認するとVerificationが確認可能です。
このVerificationは実地試験時に提出する必要があるので、プリントアウトして実地試験時に持参してください。
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フライトスクール選定からのまとめ
いかがでしたでしょうか。
アメリカには、多くのフライトスクールがあります。
特にATP CTPは指定された学校で受講する必要がありますので、注意が必要です。
また、ATP CTP受講後のFAA ATPフライトスクールの訓練地や日程の関係もあります。
渡米前には申請・許可を受けなければならない項目があり、許可が出るまでに日数がかかることもあります。
私が実施したパイロットライセンスVerificationは、2021年10月1日に申請して、Verification Letterを受領したのは2021年10月13日でした。
余裕をもって、準備をしていきましょう。
次回は、渡米前の国内準備の続きとして、FTSP、指紋採取について解説します。
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