「Flight Safety Internationalって何?」
「Flight Safety Internationalについて知りたい!」
「Flight Safety Internationalでの訓練を考えている!」
上記のような考えを、お持ちではないですか。
当記事では、下記の内容について解説していきます。
- Flight Safety Internationalについて
- Flight Safety Internationalで行ったFAA ATP訓練について体験報告
当記事をご覧になれば、Flight Safety Internationalについて理解できるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
Flight Safety Internationalについて
Flight Safety International(FSI)とは、パイロット・整備士等がライセンス取得や定期訓練を行うための訓練施設です。
Flight Safety Internationalでは、試験官の資格を所持した教官も在籍しています。
そのため、訓練終了後に同じ場所でFAA ATPなどのライセンス取得実地試験も受けることができるのです。
今回私はアメリカのタンパでFAA ATP取得訓練・試験を行いましたが、Flight Safety Internationalはアメリカだけではなく世界中に訓練施設を持っています。
Flight Safety Internationalの訓練施設
訓練施設によっては可能・不可能な訓練内容がありますが、以下のような場所にFlight Safety Internationalの訓練施設があります。
区域 | 訓練場所等 |
北米 | アトランタ、タンパなど26か所 |
ヨーロッパと英国 | フランスなど3か所 |
アジア | シンガポール、東京など4か所 |
アフリカ | ケープタウンなど3か所 |
オセアニア | オーストラリア1か所 |
中南米 | クリチバなど1か所 |
また、米国内では軍事施設内またはその近くでサポートと訓練も行っているのです。
そのサポート訓練等の施設数は、24か所にもなります。
Flight Safety Internationalのe-Learning
Flight Safety Internationalは、訓練施設内での訓練だけではなく、WEBを通じての「e-Learning」等も実施しています。
私が最初にFlight Safety Internationalを知ったのは、この「e-Learning」でした。
Flight Safety Internationalの「RVSM」と「RNAV」について「e-Learning」を体験したのです。
RVSMとRNAV航行をするには定期的に教育・訓練を受ける必要がありますが、日本の航空局もFlight Safety Internationalの「e-Learning」について了承を得ています。
Flight Safety Internationalの「e-Learning」にはRVSM・RNAVだけではなく、多くの「e-Learning」カリキュラムがあります。
下記は、「e-Learning」カリキュラムの1例です。
以下は、私が体験したFlight Safety Internationalの「RVSM e-Learning」の1場面になります。
「RVSM」や「RNAV」運航を行うには定期的な訓練が必要で、Flight Safety International のe-Learningはそれに満足しています。
Flight Safety Internationalで行ったATP CTP訓練について
今回私は、アメリカ フロリダのタンパでFAA ATP取得訓練・試験を受験しました。
私が経験したFlight Safety International タンパでの訓練・試験の流れは、以下のようになります。
1.Flight Safety InternationalのWEBサイトから訓練日程・訓練施設の検索を行い、訓練をリクエストする。 2.Flight Safety Internationalからメール連絡があり、その後はメールにて詳細内容について打ち合わせ等のやり取りをしていく。 3.訓練開始日に訓練施設へ行き、訓練開始。 4.座学訓練 5.実地訓練 6.FAA ATPライセンス取得試験 |
実地訓練以降は、次回のブログにて詳細解説します。
では、訓練の詳細について見ていきましょう。
訓練日程、訓練施設の検索
訓練日程・訓練場所はFlight Safety International WEBサイト内、PILOT訓練のコース検索から行います。
検索順番は、以下の通りです。
・TRAINING TYPEから希望するタイプを選択 ・訓練する飛行機を選択 ・飛行機の型式を選択 ・訓練の種類(Initial/Transition訓練・Recurrent/Upgrade)を選択 ・訓練の希望開始時期を選択 ・その後に訓練可能開始日時が表示されるのでREQUESTから申し込む |
Flight Safety International とのメールの打ち合わせについて
Flight Safety International のWEBから訓練をリクエストすると、翌日以降に担当者からメールが来て、その後はメールにて詳細事項について打ち合わせを行うのです。
訓練申込み後のメールのやり取りの内容は、以下のようになります。
・訓練リクエストした翌日以降にメールにて、パイロットライセンス・航空身体検査証・パスポートをメールにて添付送信するように連絡あり。 ・訓練・試験する資格要件の確認リストが送られてきますので、必要な飛行経歴等を確認します。 ・訓練の内容について、確認のメールが来ます。アメリカでの訓練に必要なVerificationをメールで送るように指示あり。 (渡米前の必要な書類関係については、こちらを参考にしてください。) ・Flight Safety Internationaの個人の訓練用サイト「my Flightsafety」のアドレスが送られて来るので、ログインし個人情報を入力しておきます。 ・訓練時に必要な持参書類のリストが送られてきます。 (今回は会社契約の訓練だったため、契約書のやり取りを行う。) ・訓練開始日にFlight Safety Internationalへ行き、座学訓練からスタート! |
座学訓練
訓練開始日にFlight Safety Internationalに向かい、受付で訓練教室に案内されていよいよ訓練スタートになります。
今回のFAA ATPライセンス取得訓練(ビーチ式360 ProLine Fusion)のカリキュラムは以下の通りです。
シミュレーター訓練機のビーチ式360 ProLine Fusion
座学訓練 6日間 シミュレーター訓練 7HOP 実地試験 1日 |
2022年4月4日から4月19日の休日を含めて、16日間の訓練です。
私はこの間にFAA ATPの座学試験も受験する必要があり、かなりハードなスケジュールでした。
エアラインなどの訓練生は訓練中は完全に訓練に集中出来ますが、私の場合は渡米前にも通常の仕事をこなしながらのほとんど試験の準備も出来ない中での訓練でしたので、エアライン時代を含めても1番ハードな訓練・試験でした。
特にATP CTP後の学科試験は、十分な準備が必要です。
さて、訓練の話にもどり、訓練の最初はオリエンテーションです。
Flight Safety International建物内をぐるっと回り、訓練施設内の説明を受けます。
その後教室に戻り、個人の飛行経歴等などの確認を行い座学訓練がスタートです。
座学訓練は、6日間です。
今回FAA ATPコースの訓練生は、私を含めて4人でした。
座学訓練の内容は、訓練機の「ビーチ式360 ProLine Fusion」のシステム・限界事項やシミュレーター訓練の準備としての操作手順等についてです。
座学訓練後には、訓練機のシステム・限界事項についてのペーパー試験があります。
訓練機のシステム・限界事項については、渡米前に熟知しておきましょう。
システム・限界事項の1部は再度、実技試験のオーラル(口実試験)についても、質問されます。
Flight Safety Internationalのまとめ
いかがでしたか?
Flight Safety Internationalは、パイロット・整備士等がライセンスを取得するための訓練・試験をおこなったり、定期訓練を行うための訓練施設です。
Flight Safety Internationalはアメリカだけではなく、世界中に訓練施設があります。
Flight Safety Internationalは訓練施設での座学や実技訓練だけではなく、WEBを使用しての多数の「e-Learningカリキュラム」を持っています。
Flight Safety Internationalの訓練施設では試験官の資格を所持した教官も在籍しています。
すべての訓練カリキュラムが終了後に、施設内でライセンス取得試験を受験することができるのです。
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