ATP CTP関連のBLOGも、7回目の公開になりました。
今までの「ATP CTP公開BLOG一覧」は、下記のようになります。
番号 | タイトル (リンクあり) | 内容 |
1 | ATP CTPとは?FAA ATPの取得について実体験解説! | ・ATP CTPの概要 ・FTSPやIACRAなどの申請手続き等に必要な用語の説明 ・ATP CTPコース後のFAA ATP取得までのながれ (渡米前の申請作業とアメリカでの訓練・試験の概要) |
2 | フライトスクール選定から【FAA ATP】申請手続きの詳細解説! | ・FAA ATP取得までの手順 ・申請許可の有効期間について ・フライトスクールの選定からVerification申請まで |
3 | FTSPとは?FAA ATP取得、渡米前の指紋採取まで体験解説! | ・FTSPの詳細 ・FTSP手続きの解説 ・指紋採取のながれ |
4 | パイロット留学に必要な渡米前の準備について徹底網羅! | ・FTSP等の申請以外のパイロット留学のための国内準備について ・パイロット留学の飛行訓練に必要な持ち物 ・パイロット留学、渡米前のチェックリスト |
5 | 【FAA ATP学科試験とは?】その中身とSheppard Airで試験対策 | ・FAA ATP学科試験とは ・FAA ATP学科試験の流れについて ・SheppardAirを使ってFAA ATP学科試験対策! |
6 | 【航空英語能力証明とは?】海外パイロット試験後の国内申請方法についても解説! | ・航空英語能力証明の詳細について ・航空英語能力証明を取得するための試験について ・海外でパイロットライセンスを取得してきた場合、国内における航空英語能力証明の書き換えについて |
前回までで、6回の公開が終わったのです。
全10回のATP CTP関連解説予定で、
今回は【PANAMのATP CTPコース】について解説します。
「PANAMとは?」
「ATP CTPコースの詳細が知りたい!」
「PANAMのATP CTPについて知りたい!」
上記のように、お考えではないですか。
当記事では、下記の内容について解説していきます。
- PANAMについて
- ATP CTPについて
- PANAMのATP CTPコースについて
当記事をご覧になれば、PANAMのATPCTPコースについて理解できるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
PANAMについて
PANAMとは、米国フロリダ-マイアミにある飛行学校です。
正式には、「PANAM Flight Academy」といいます。
PANAMと聞くと、パンアメリカン航空が思い出されます。
パンアメリカン航空は、1991年まで存在した米国の航空会社です。
PANAMの飛行学校はパンアメリカン航空関連の学校で、パンアメリカン航空閉鎖後も許可されて飛行学校が続いています。
現在のPANAM所有者はANAホールディングスとなっており、「PANAM Flight Academy」はマイアミ空港に隣接する飛行学校なのです。
では現在PANAMは、どのような訓練を行っているのでしょうか。
PANAMの訓練内容と保有シミュレーター
PANAMでは、あらゆる航空関係の訓練を行っています。
PANAMの業務内容は、以下のようになっているのです。
・パイロット訓練 ・乗務員訓練 ・タイプレイティング ・ATP CTP ・整備訓練 ・客室乗務員 ・ディスパッチャー ・航空管制 |
多くの種類の訓練を行っており、トレーニングデバイスのフライトシミュレーターには以下の航空機型式のシミュレーターがあります。
Airbus A320 ・Saab SF-340 ・Boeing 737-200 ・Boeing 737-Classics ・Boeing 737-MAX ・Boeing 737-NG ・Boeing 747-200 ・Boeing 747-400 ・Boeing 757 ・Boeing 767 ・Boeing 777FTD |
PANAMは、多くの種類のシミュレーターも保有しています。
以下は、エアライン時に使用していたB737ガイドです。
カラー写真も多く、参考になります。
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Flying Blind The 737 MAX Tragedy and the Fall of Boeing【電子書籍】[ Peter Robison ] 価格:623円 |
上記のシミュレーターを使用して、ATP CTPのシミュレーター訓練も行われるのです。
ATP CTPについて
PANAMでは、ATP CTPを受講することができます。
ATP CTPとは、「Airline Transport Pilot Certification Training Program」の略です。
FAA ATPの試験を受験するには、ATP CTPを受講している必要があります。
FAA ATPの学科試験を受験するにはATP CTP の修了証が必要なのです。
ATP CTPの訓練内容
ATP CTP訓練内容は、以下の通りです。
学科訓練 | 以下の内容を含む30時間の学科訓練 ・最低8時間の空気力学 ・最低2時間の気象学 ・最低14時間の航空運送についての習得 (生理学、通信、チェックリスト、運航管理、MEL、タービンエンジン、 輸送カテゴリーの航空機の性能、自動化・航法・飛行警告システム) ・最低6時間の教官によるリーダーシップ・能力開発・CRM・安全文化の教示 |
シミュレーター訓練 | ・最低10時間のシミュレーター訓練 (最低6時間は、最大離陸重量40,000ポンドの飛行機のシミュレーターで行うこと。) |
ATP CTP訓練の内容は、米国航空法で内容が定められているのです。
ATP CTP関連の航空法原文は、こちらの61.156を参考にしてください。
ATPCTP関連のCFR61.156のAC(Advisory Circular)は、こちらです。
米国航空法関連の教本は、こちらを参考にしてください。
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PANAMの「ATP CTPコース」について
PANAMには、「ATP CTPコース」があります。
FAA のATP CTP指定コースが、PANAMにはあるのです。
PANAMのATP CTPコースの申込み
PANAMのATP CTPコースは、渡米前にPANAMのHPのContact Usから連絡をして申し込みます。
以後は担当者から連絡が来ますので、PANAMでの訓練予定日・費用・渡米前に準備すべき書類等の詳細な打ち合わせをするのです。
渡米前に必要な準備については、以下も参考にしてください。
PANAMのATP CTPコースの解説
私はフロリダ-マイアミのPANAM飛行学校で、ATP CTPを受講しました。
私が実際に受講したPANAMのATP CTPコースは、以下の通りです。
訓練コース名 | ATP CTP (Airline Transport Pilot Certification Training Program) |
フライトコース | Pan Am International Flight Academy (Maiami,FL) |
費用 | $ 3495*2023年6月18日現在、割引価格で$3995となっています。 |
期間 | 約5日間(1日のうちに、学科訓練とシミュレーター訓練の両方を行う場合があります。) |
訓練開始時期 | 毎週月曜日 |
最新の費用についてはPANAMのHPの確認、またはPANAMに直接問い合わせます。
訓練の最後には修了テストがあり、修了証を受領します。
下記は、PANAMから受領したATP CTPの修了証です。
修了証は、学科試験受験時に忘れずに持参します。
私が経験したPANAMのATP CTPコース
PANAMのATP CTPコースは、毎週月曜日にスタートするのです。
初日にPANAMの飛行学校の受付でATP CTPコース受講の旨を伝え、その後顔写真を撮影し身分証明書を作成します。
身分証明書を作成後ロビーで待っていると、教官がみえて教室に案内してくれます。
今回のATP CTPコースでは、全員で16人ほどの訓練生がいたのです。
最初は、座学訓練からはじまります。
座学訓練の内容は、以下の通りです。
・8時間の空気力学 ・2時間の気象学 ・14時間の航空運送についての習得 (生理学、通信、チェックリスト、運航管理、MEL、タービンエンジン、 輸送カテゴリーの航空機 の性能、自動化・航法・飛行警告システム) ・6時間の教官によるリーダーシップ・能力開発・CRM・安全文化の教示 |
授業の進め方は、スクリーンに映し出される資料の説明文を訓練生が交代で読み上げ、その後に教官が補足説明する形で進められたのです。
渡米前に私が参考にした別の方のATP CTPのBLOGでは、授業方法については授業を聞くのみのように書いてありました。
私が経験した授業では、訓練生が交代でスクリーンに映し出される英文を読み上げる形で行われたのです。
座学訓練の次は、シミュレーター訓練です。
シミュレーター訓練の内容は以下のような内容でした。
1日目 | ・JFK(ジョン・F・ケネディ国際空港)からBOS(ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港)へのFMSを使った航法訓練です。 ・飛行中には、合わせて、FMSやオートパイロットの使用方法等の訓練を受けたのです。 ・私は以前B737-400と-800に乗務した経験がありましたので、以前のプロシージャを思い出しながら行いました。 ・B737に初めて乗務する方でも、まったく問題がない訓練です。 ・BOSへの着陸は、Auto Landで行ったのです。 |
2日目 | ・2日目は、空中操作をメインに実施します。 ・内容は、TCAS RA操作・A/P 運航・急旋回・異常姿勢からの回復・乱気流・緊急降下などです。 |
上記のATP CTP のシミュレーター訓練には、以下のチャートを使用したのです。
PANAMのATP CTPコースのまとめ
ATP CTPとは、「Airline Transport Pilot Certification Training Program」のことです。
PANAMのATP CTPは毎週月曜日に開講され、学科とシミュレーター訓練があります。
PANAMのATP CTPコースの受講は、FAA ATPを受験するのに必要となります。
ATPの学科試験を受験するには、ATP CTPの修了証が必要なのです。
ATP CTP関連については、ATP CTPとは?FAA ATPの取得について実体験解説!こちらも参考にしてください。
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「【PANAMのATP CTPコースとは?】コースの詳細を徹底解説!」への1件のフィードバック