「RJSS・仙台空港のマーキングはどうなっているの?」
「RJSS・仙台空港のマーキングの長さって?」
「RJSS・仙台空港の小型機の場周経路はどうなっているの?」
このような疑問をお持ちではないですか。
ここでは「RJSS・仙台空港のマーキング」などについて、以下の事項について解説していきます。
下記からジャンプできます
この記事を読めば、RJSS・仙台空港のマーキング・小型機の場周経路について理解できるでしょう。
ぜひ最後までご覧頂き、今後の飛行訓練に役立ててください。
RJSS・仙台空港のマーキングについて
滑走路が2本あるRJSS・仙台空港には、さまざまな滑走路マーキングがあります。
滑走路マーキングは、安全運航のために必要です。
RJSS・仙台空港の滑走路マーキングは【AIP】に、掲載されています。
AIS JAPAN(←リンクあり) のINFORMATIONから、pAIP(ダウンロードできるAIP)がダウンロードできるのです。
さまざまな滑走路マーキングには、それぞれに意味があるのです。
下記は、空港の施設情報などが確認できるAIS JAPAN のInformationタブになります。
AIS JAPANの解説ブログもありますので、こちらを参考にしてください。
→ 【航空情報ノータムとは?】その種類と確認方法について解説! (←リンクあり)
空港施設の設置基準
「陸上空港の施設の設置基準と解説」(←リンクあり)には、空港施設などの設置詳細について定められています。
空港にはさまざまな施設があり、施設の1つの滑走路マーキングにもさまざまな種類があるのです。
他の空港施設同様に滑走路マーキングについても、設置基準を定める必要があります。
RJSS・仙台空港のマーキングにもさまざまな種類があり、それぞれに設置を要するものなど、意味のあるものなのです。
「陸上空港の施設の設置基準と解説」には下記のようにさまざまな滑走路マーキングについて詳細が記載されています。
©「陸上空港の施設の設置基準と解説」
さまざまな滑走路マーキングにはそれぞれに意味があり、「陸上空港の施設の設置基準と解説」には詳細が決められているのです。
滑走路マーキングの法的体系
航空法的に滑走路マーキングについては、航空法施行規則(←リンクあり) 79条17に設置基準が定められています。
ICAOの基準を受けて、航空法も定められているのです。
「陸上空港の施設の設置基準と解説」(←リンクあり)には、陸上空港の施設に必要なものが備わっているかなどの安全に関する規制内容がまとめられています。
©「陸上空港の施設の設置基準と解説」
RJSS・仙台空港のマーキングも「陸上空港の施設の設置基準と解説」に従って設置されているのです。
滑走路マーキングの区別
滑走路マーキングは滑走路の長さなどにより決められ、空港土木施設設計要領に基準が定められているのです。
例として現在の目標点標識は滑走路の長さなどにより、以下のようになっています。
滑走路の長さ | 滑走路末端から目標点標識までの距離 |
2400m以上 | 400m |
1200m以上2400m未満 | 300m |
900m以上1200m未満の精密進入用 | 150m |
1200m未満の非精密進入用および900m未満の計器着陸用 | 150m |
滑走路マーキングは滑走路の長さだけではなく、精密進入用滑走路か非精密用滑走路かにも関係するのです。
空港土木施設設計要領(←リンクあり)には、空港土木に関する基準が掲載されています。
ICAOの基準から航空法や航空法施行規則などを経て、空港土木施設設計要領に基準の詳細が定められています。
空港土木施設設計要領(←リンクあり)の体系と内容については、以下のようになるのです。
空港土木施設設計要領にはRJSS・仙台空港のマーキングだけでなく、滑走路などに関するさまざまなことが記載されています。
RJSS・仙台空港のマーキングの色
通常滑走路マーキングの色は白色ですが、仙台空港などの雪の多い地域の滑走路マーキングは黄色を使用しています。
雪とのコントラストのためです。
また沖縄地方の空港は石灰岩系を用いた舗装路面の資材を使用しているため、コントラストのために黄色を使用しています。
白色の滑走路マーキングで区別がしにくい場合は、黄色が使用されるのです。
RJSS・仙台空港マーキングと小型機用滑走路との比較
RJSS・仙台空港と小型機が離着陸する飛行場との滑走路マーキングの比較は、以下になります。
滑走路の長さなどにより、滑走路マーキングが異なるのです。
まず仙台空港のマーキングは、滑走路により下記のようになっています。
RJSS・仙台空港の滑走路マーキング間の詳細は、以下になります。
RJSS・仙台空港の2本ある滑走路マーキングも、滑走路の長さや滑走路が精密用か非精密用滑走路かにより異なるのです。
滑走路長800mの小型機用滑走路マーキングは、RJSS・仙台空港のマーキングとはずいぶん異なり、着陸時の操作も異なってきます。
RJSS・仙台空港の小型機場周経路と仮想滑走路末端について
RJSS・仙台空港の小型機場周経路の幅は1nm、高度については固定翼航空機のジェットは1500ft、プロペラは1000ft、そして回転翼航空機は600ftで、それぞれその高度から降下を開始し進入・着陸にいたります。
小型機がRJSS・仙台空港に着陸するときの仮想の滑走路末端は、目標点標識手前側から約130mほどになるのです。
旅客機などの大型機が着陸する場合は、滑走路末端を50ftで通過しB737やA320では30ftからフレアーを開始します。
高度20ftからはパワーを絞り10ftでパワーカット、接地前のささえのフレアー操作を行って着陸します。
一方小型機は、仮想の滑走路末端を通過時にパワーを操作し、接地着陸操作に移るのです。
小型機着陸時の仮想の滑走路末端はどこになるでしょうか。
RJSS・仙台空港は滑走路が2本あり、それぞれ滑走路マーキングが異なります。
仮想の滑走路末端を、把握しておきましよう。
下記はRJSS・仙台空港 B滑走路09-27の場周経路の参考写真です。
下記はRJSS・仙台空港 A滑走路12-30の場周経路の参考写真です。
黒線が滑走路延長線上を示し、赤線が滑走路からの幅が1nmを示します。
仮想の滑走路末端
小型機が着陸時に通過する仮想の滑走路末端は、以下のようになります。
滑走路 | 仮想の滑走路末端位置 |
A滑走路12-30 | 目標点標識の手前の接地帯標識を通過時 |
B滑走路09-27 | 目標点標識の手前の接地帯標識にさしかかる時 |
仮想の滑走路末端は目標点標識の手前、約130mになるのです。
目標点標識と接地帯標識の説明は、以下になります。
小型機でRJSS・仙台空港に着陸する場合は、仮想の滑走路末端を覚えておきましょう。
RJSS・仙台空港のマーキングのまとめ
RJSS・仙台空港のマーキングは、滑走路ごとに異なります。
滑走路マーキングの基準は、最終的に空港土木施設設計要領(←リンクあり)に定められているのです。
RJSS・仙台空港には、長さ3000mのB滑走路(09-27)と長さ1200mのA滑走路(12-30)の2つの滑走路があります。
滑走路マーキングは空港土木施設設計要領により、滑走路長などにより異なるのです。
また、RJSS・仙台空港の小型機の場周経路は1nm、高度は1000ftになります。
小型機着陸時の仮想の滑走路末端は、目標点標識手前約130mほどになります。
大型機と小型機とでは、着陸操作が異なる点があるのです。
滑走路ごとに異なるマーキングのため、小型機で着陸時には仮想の滑走路末端を意識して着陸操作を行いましょう。
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